かじかんだ手と手を繋いで 雪が降る夜を歩き続けた

 くだらない話をしながら まだ見ぬ未来なんていらない

今だけが続いてくれたら そんな僕を見てすぐに笑った

「私は大丈夫だから」と痩せた肩に雪が積もる

 

神様、いるんだろ それならば どうか

   この世界から  彼女を取り上げたりなどしないで  

 

届かない今日に願った 何もかもが遠くなるように

      ふたりで見た この街を染めた雪も 何もかも

「意味なんかいらないよ」ってあなたがそう言ってくれたから

   少しだけは 笑っていられたんだよ 僕はなんて言えば良かっただろう

 

突然泣き出したあなたの隣りで何も言えずにいたんだ

 今にもほどけてしまいそうなその手は離したりはしない

      どれだけの時間が過ぎたろう

「凍えそうだね」と空を見上げた

「ねぇ、雪だるまでもつくろう」

「それならとびきり大きいやつにしよう」

 

雪が降る夜に僕等 今たしかにここにいるよ

 あなたのいない世界なんてさ 僕はどうしたって見たくないや

   弱いよな 脆いよな 僕らの心はこんなときさえも

      真っ白な雪よ 積もれ 僕らの弱さを覆い隠してくれよ どうか

 

届かない今日に願った 何もかもが遠くなるように

         ふたりで見た この街を染めた雪も 何もかも

「意味なんかいらないよ」ってあなたがそう言ってくれたから

     少しだけは 笑っていられたんだよ 僕はなんて言えば

 

届かない今日に願った 何もかもが遠くなるように

  意味はあるよ そう言い張ることにしたよ 誰からなんと言われても